ナイロン製の結束バンドが使われる環境と主な用途

電気部材として使われてきた結束バンドは、現在は文具・家庭用品や医療現場など多種多様な場所で用いられています。

一般的な製品はポリ塩化樹脂で作られており、柔軟性に長けているのが特徴です。幅が約1cmのバンドの裏側に凹凸が付いていて、トラッキングと呼ばれる構造から一度バンドを締めると緩むことはありません。この緩まないという製品特性が魅力であり、電気工事以外でも使われるようになりました。現在は販売されている結束バンドは、ポリ塩化樹脂以外にナイロン製のものもあります。このナイロン製の結束バンドには銅線も含まれていて、気温差が生まれたり雨に濡れる場所で使っても劣化をし難いものです。

耐荷性にも長けているため、重量があるものを固定するのにも最適です。ナイロン製結束バンドの用途は、沿岸部の電線の固定やメガソーラーパネルの固定が主です。沿岸部の場合、塩分が含まれる海風の影響を受けて、通常のバンドでは短期間で劣化してしまいます。しかし、ナイロン製のものであれば塩分が付着しても腐食することがなく長期間電線を固定できます。

メガソーラーに至っては1枚あたり100kg以上の重量があるので、ナイロン素材の中に銅線が入っている耐荷性に長けているバンドが必須といえるでしょう。昨今では外壁工事等の現場で足場を組み立てる時もこの結束バンドが使用されていて、用途の幅が広がってるアイテムです。通常のものよりも単価が高くなりますが、その分非常に丈夫で使う場所を選びません。

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